セリカを色変え全塗装しました!

他県にお住まいのY様より、愛車の全塗装のご依頼を頂きましたので、ご紹介をいたします(^O^)/
今回全塗装をしたのはトヨタのセリカ。
インターネットで検索をして当社にご依頼をいただきました!

入庫時

スポーツカーの定番の色を思い浮かべるとしたら何色を思い浮かべますか?
赤や黄色やガンメタ、スバルでしたらブルーも多いかもしれません。
今回は、最終型のトヨタ・セリカ(T230型)の全塗装(オールペン)をご依頼いただきました!
流れるようなクーペフォルムに鮮やかな赤は最高の組み合わせですが、実は『赤』というボディカラーには、ある避けては通れない宿命があります。

お預かりしたセリカのボディを見ると、赤色によく見られる『クリア層の剥がれ』や『白ボケ(退色)』が進行している状態でした。 なぜ、赤色はこれほど紫外線に弱いのでしょうか?
理由は、赤色の顔料(色の元)が持つ化学構造にあります。赤は光の波長のうち、エネルギーの強い『紫外線』を多く吸収してしまう性質があるのです。そのため、長年太陽光を浴び続けることで、他の色に比べて有機顔料が破壊されやすく、結果として色褪せや、表面のクリア塗装の組織破壊(剥がれ)を引き起こしてしまいます。

最終型セリカも、誕生から20年以上が経過したネオクラシックカーの領域です。
これまでオーナー様が大切にされてきたからこそ、青空駐車や日々のドライブによる『紫外線の歴史』が、塗装の傷みが目に見えて現れてきてしまっていました。

部品を外す・下準備する

全塗装の最初の工程は分解から始まります。
ヘッドライトはドアノブなど、塗装の分解に必要なパーツを外していきます。
分解が終わったら塗装の下準備をしていきます。

10年先を見据えて。劣化した塗装をゼロに戻す「剥離(はくり)」の工程

全塗装の仕上がりと、その後の寿命を大きく左右するのが「下地処理」です。
今回のセリカは、特に紫外線の影響を受けやすい「ボンネット」と「ルーフ(天井)」の塗装劣化が激しく、クリア層だけでなく下地まで傷みが進行していました。
このような場合、剥がれた部分だけ削り取っても他の部分の塗装が悪い部分が残っていたりしたら、その部分から悪くなってきてしまい悪循環を起こしてしまいます。
特にボンネットやルーフといった紫外線をダイレクトに受けやすい部分は
痛んだ古い塗装を文字通り「ゼロ」にするため、塗装をすべて剥ぎ取る『剥離(はくり)』という作業をします。

パーツの場所で使い分ける、「二つの剥離」

ひとことに「塗装を剥がす」と言っても、今回のセリカでは場所によって全く異なるアプローチをとっています。

① ボンネット:強力な「剥離剤」で一気にリセット ボディから取り外すことができるボンネットは、専用の強力な剥離剤(薬品)を使用することができます。古い塗装を科学の力でじっくりと浮き上がらせます。何回か剥離剤をかけながら新車時の鉄板の素地(すじ)が見える状態までにします。
それでも剥離しきれない強固な塗装の部分はペーパーで取り除き、完全に塗装が残っていない状態に仕上げます。

② ルーフ(天井):薬品を使わず、すべて「手作業」で削り落とす 一方で、車体と一体になっているルーフには剥離剤を使えません。なぜなら、強力な薬品が他のパーツや隙間に飛び散ってしまうと、取り返しのつかないダメージを与えてしまうからです。
ではどうするのかというとペーパー(ヤスリ)を使い、手作業で何層もの古い塗装を綺麗に削り落としていく作業を行っていきます。
時間はかかってしまいますがルーフ一面の塗装を手作業で均一に、しかもボディの鉄板を傷つけずに剥がしていく作業が今後の塗装の仕上がりに直結をしていくので手稲に行う必要があります。

「新しい塗装が長持ちする」という本当の価値

こうしてボンネットとルーフの古い塗装を完全にリセットし、健康な素地を出した上で、強力なサフェーサー(下地塗料)で強固なベースを作ります。
正直に申し上げると、この「剥離」はとても手間がかかる作業です。
しかし、塗装が悪くなりやすいパーツだからこそ、ここまで徹底的に下地を作り込むことで、なるべくお客様の車が長く乗っていただけるような状態にすることができます。

剥離以外の部分はというと

剥離をしない部分は全体的に足付けをした後、塗装面が凹んでいたり下地作業が必要な部分にパテを塗ったりなどの作業をしました。

今回は色変えの塗装なのでドアの内側や開口部分も塗装をするので、ドアを外しています。

部分サフか全体にサフか。

ボンネットやルーフの剥離を終えました。
ここからいよいよ塗装の準備に入りますが、今回の全塗装はボディー全体にサフェーサーを塗る選択をしています。
オールサフとは、車体全体に『サフェーサー(下地塗料)』を吹き付ける工程です。
通常の塗装の多くは部分サフと言って塗装が悪かった部分のみにサフェーサーを吹いたり、剥離をしているのであればそのパーツのみと言った部分的にサフェーサーを施すことが一般的です。
部分サフよりもコストはかかってしまいますがボディ丸ごとをサフェーサーを塗ることで、今回のセリカを美しく、そして長持ちさせるための決定的なメリットがあります。

メリット①:新しい塗装をより長持ちにさせる。

今回のセリカは、パーツによって塗装の状態が大きく異なり、全体的に過酷な環境を生き抜いてきたのが所々に出ていました。剥離をした場所以外にも、目に見えない全体的な塗装の劣化があることがあります。
そこでボディ全体にサフェーサーを吹くことで、傷んだ古い塗装面の上に1つ下地剤で層を作ることができます。この下地剤は新しい塗装との密着もよくしてくれるので、これにより古い塗装が原因で起こる「新しい塗料の吸い込み」や「のちのちの塗装浮き」を軽減させ塗装を長持ちさせる効果があります。

メリット②:新しい塗装をより狙った色に近づける

特に色変えの場合ですが、全体的に下地を塗る必要がある必要がある色があります。
今回塗る色がホワイトパールでした。赤ソリッドは下地色として残すにはとても強く、ホワイトパールもベースを塗った後にパールマイカという薄い色を重ねていく塗り方をする必要がある以上、ホワイトパールの持つ「透明感のある純白さ」と「パールの美しい輝き」を100%引き出すためには、一度ボディのベース色を均一なグレー(または白)のサフェーサーで覆い、完全に色をリセットしてあげる必要がありました。

塗装をする

全体のサフェーサーを拭き終わったあと、足つけ程度に軽く研いでマスキングをし直し塗装の準備をします。
下地を研いだ時に出た粉などが塗装の不良に繋がってしまうので、粉を綺麗に取り除いた上で綺麗にマスキングをし直しました。

今回塗装をした色はトヨタのホワイトパールです。
通常の塗装はベース塗料を数回塗った後に、パールマイカの塗料を数回塗り、その後にクリアー塗装を塗る3コートの作業が必要になります。
工数は多くなりますが、塗り上がった時のパールの綺麗さを見るとうっとりしてしまいます。

本体が塗り上がったら本体と同色のパーツも治具に吊るなどして塗っていきます。

本体にもあった黒色の部分は前の赤の時と同様に艶消しのブラックを塗りました。
艶消しのブラックは塗装の時についたブツやホコリは磨きで取り除くことができないので、なるべくホコリなどは乗らないように慎重に塗りました。

全て塗装が終わったら組み立てをします。
組み立てが終わったら塗装の際に乗ったブツや埃などを磨きで取り除き、それも終えたら動作確認や建て付けなどの確認をしたら全塗装の全ての工程は完了です。

完成

鮮烈でスポーティな印象だった「赤」のセリカから、上品で洗練された大人の気品を纏った「ホワイトパール」への全塗装が完了しました。

ボディカラーが変わるだけで、車の表情やシルエットの美しさがこれほどまでに変化するのは、全塗装ならではの醍醐味ですね。
ソリッドな赤の時にはアグレッシブに見えたセリカのサイドラインも、ホワイトパールになったことで、光の当たり方によって優美な陰影が出て赤とは違う雰囲気になったと思います。

完成後、とても楽しみに待って下さっていたY様に御連絡させて頂き、早速御来店頂いて現車を確認して頂きました。
塗り上がったセリカを見て大変喜んでいただけました。
ホイールを納車後にお客様が交換したようで、新品のホイールを履いた状態の写真を送っていただきました!ありがとうございました!
新車のような状態になってリフレッシュした姿の車は見るだけでも嬉しくなった色々新しいパーツやホイールなど色々検討をするのも楽しくなってしまいますよね。
全塗装によって新たにまたワクワクするような時間が作れたなら嬉しいなと思いました。

 このように当社では、確かな技術を持った職人が自信を持って施工させて頂きますので、
愛用されているお車の色褪せが気になる
長年乗り潰したのでそろそろイメージチェンジしたい
中古で購入されたお車を自分好みの色にカスタマイズしたい
などでお悩みの方や、全塗装を考えられている方は是非、お気軽に小牧市のティー・アール・シーまで御連絡ください。お待ちいたしております(^^)

現在のお車の状態やご希望の作業内容、色によって価格は大きく変わります。
まずはお問い合わせを!